OWNERS STORY

それぞれの皮ジャン物語
  • Vol.1 Kenichi Asai
  • Vol.2 Takaya Yoshida
  • Vol.3 Motoharu Hirano
  • Vol.4 Zip Stevenson
  • Vol.5 Shoichi Goto
  • Vol.6 GAO Nishikawa
  • Vol.7 Minenori Honda
  • Vol.8 Yasuhide Toyama
  • Vol.9 Atsushi Oyagi
  • Vol.10 Seiji Guitar Wolf
  • Vol.11 Naohiro Takahara
  • Vol.12 Takashi Takayama
2010 vol.12 デザイナー 高山隆

男が身につけるアイテムのなかでも特別な存在がレザージャケット。
もともとはモーターサイクリストたちのライディングギアとして生まれたけれど、時代とともにそれは反骨のシンボルとなり、アーティストのトレードマークになったり、そして外すことができないファッションアイテムへと進化した。
そんなレザージャケットを愛用する人たちのそれぞれのレザージャケットへの思いを聞く。
photo/M.Nagata 永田雅裕

OWNERS STORY 2010 vol.12

OWNERS STORY vol.12

メイド・イン・ザ・USAこそショットだよ。

ボクがアメリカン・プロダクツについて思うのは「どんズバにダサイ」モノってこと。でもそのなかにダサカッコいいモノが存在してるんだよね。そんなアイテムを手に入れて、例えば自分なりにワッペンを付けてみるとか、スタッズを打ってみるとか、ペイントをしてみるとか、そのアイテムが持ち主によってアレンジされることによって、抜群にカッコいいモノになるんだよ。その持ち主のライフスタイルが反映されることでアメリカン・プロダクツは完成されるモノだと思うんだよね。そういう意味で考えてもショットのレザージャケットなんて最高のアイテムだと思うよ。ショットの凄さは何がスゴイかっていうと、ワールドワイドの規模で、昔から同じことを適正価格でやり続けてるってことだと思うなあ。ボクはずっと渋カジの始まりからアパレルの世界にいたから実感としてあるよね。渋谷のバックドロップがアパレルの世界に入ったスタートだったんだけど、あの頃はアメリカ製っていうだけでみんなが飛びついた時代だったよね。最初のころは渋谷でダブルのライダースを着てエンジニアブーツを履いている人なんて皆無だったけど、あの頃はみんながアメリカの革ジャン、アメリカのクルマ、アメリカのバイクなんかに何かしらの希望を感じてたような、そんな時代だったんだよね。ボクはそこでいろんなタイプのアメリカンカルチャーが好きな人たちに出会えたからね。その頃の革ジャンは断然ダブルタイプで、きっとラモーンズとかヘルズエンジェルスとかの影響があったんだと思うよ。

OWNERS STORY 2010 vol.12

もう30年以上前の話だけど、ショットとはそのころからの付き合いだよね。ライダースだけじゃなく、ボア付きのボマーなんて当時はすごく売れたアイテムだったよね。そのころからやっぱり革ジャンは、着れば男らしくなったような気になるし、自分がカッコ良くなったような気がするわけ。今そんな服を探そうとしてもなかなかないと思うよ。人間の内面から変えてしまうような服。アメリカのウエアってかつてはそんなイメージだったよね。だからショットのライダースもそのひとつだと今でも思ってる。ボクにとっては、かつてはそれをショップスタッフとして売ることで、給料の一部になってくれたモノだったし、着ることで自分を満足させてくれる、いろんな意味で幸せにしてくれる存在のひとつだよね。今も乗ってるハーレーとかアメリカ車と同じ存在かな。アメリカン・プロダクツはすべてボクを幸せにしてくれるモノだよね。僕自身、30年以上レザージャケットを着て、販売もしてるわけ。でもそんな昔から変わることなくアメリカ製でレザーを作り続けているショットは偉大なブランドだと思うなあ。今着ているのは最近手に入れた黒タグのシングルで、やっとグッドサイズを見つけたんだよ。自分なりのグッドサイズっていうのも年齢や着こなしで変わってくるから、前に着ていたショットを手放して、また新しいショットを手に入れるみたいに、いろいろ時代とともに入れ替わってるよね。ボク自身はヴィンテージ至上主義ではないんだけど、昔のライダースジャケットは素材がイイんだよね。昔は素材自体が当然オーガニックだったわけだから、自然とイイ素材で艶があって不良っぽい。最近は歳をとったせいか、ダブルはトンガリすぎてるからシングルタイプが気分かな。革ジャンもいろいろつまみ食いしてもショットに戻ってくる。きっとショットはボクにとって「アウト・オブ・ファッション」だし、偉大なメイド・イン・ザ・USAだと思ってるよ。

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