OWNERS STORY

それぞれの皮ジャン物語
  • Vol.1 Kenichi Asai
  • Vol.2 Takaya Yoshida
  • Vol.3 Motoharu Hirano
  • Vol.4 Zip Stevenson
  • Vol.5 Shoichi Goto
  • Vol.6 GAO Nishikawa
  • Vol.7 Minenori Honda
  • Vol.8 Yasuhide Toyama
  • Vol.9 Atsushi Oyagi
  • Vol.10 Seiji Guitar Wolf
  • Vol.11 Naohiro Takahara
  • Vol.12 Takashi Takayama
2010 vol.06 イラストレーター GAO西川

男が身につけるアイテムのなかでも特別な存在がレザージャケット。
もともとはモーターサイクリストたちのライディングギアとして生まれたけれど、時代とともにそれは反骨のシンボルとなり、アーティストのトレードマークになったり、そして外すことができないファッションアイテムへと進化した。
そんなレザージャケットを愛用する人たちのそれぞれのレザージャケットへの思いを聞く。
photo/H.Tachibana 橘宏幸 Y.Nomoto 野本裕司
取材協力/パームスカフェ自由が丘 TEL 03-5731-3903

OWNERS STORY 2010 vol.06

OWNERS STORY vol.06

「革ジャンは大人の着る憧れのアイテムでしたね。」

レザージャケットに初めて興味を持ったきっかけはボクの場合、俳優の松田優作さんでしたね。彼が革ジャンを着て出演している作品を観てけっこう影響を受けまして。でもそのころのボクにとって、もちろんまだまだ子どもでしたから、レザーは大人が着てからこそ似合うモノだと勝手に思い込んでいたところがあって。だからなかなか手を出せずにいたんです。そのせいか初めてレザージャケットを手に入れたのは、けっこう遅くて高校を卒業してからだったと思います。渋谷の古着屋で見つけた1着で、そのときはまだ自分のサイジングとかもよくわからずに手に入れたんですけど、その1着でレザージャケットって、どのくらい保温性があるとか、どんなフィット感なのかとか、基本的なスペックは肌で感じましたよね。何てことない古着だったのでブランドもわからないシングルのタイプだったんですけどね。その後にハマッたのはミリタリー系のレザーですね。映画『トップガン』の影響もあって、トム・クルーズの着ていたG‐1には無理して飛びつきましたよね。それからは軍用のジープに乗るようになったこともあって、A‐2やB‐3なんかのミリタリー系のレザージャケットをけっこう着ましたね。じつはそのころってライダースジャケットはほとんど着なかったんですよ。でも36歳になったときに初めてバイクに乗ったんです。それまで免許もなかったんですけど、思い切って大型免許を取る前にハーレーを予約しちゃったんですよね。そうなるとハーレーにはライダースジャケットを着なきゃってなるじゃないですか。それでまたレザージャケットの熱が再燃してきて、手に入れたのがショットのシングルライダースでしたね。ニューヨークに仕事で行ったときに現地のスリフトショップで手に入れたんですよ。よくあるベーシックなタイプです。それが本格的なライダースジャケットを手にした初めてだったんじゃないかな。

OWNERS STORY 2010 vol.06

今着ているのもショットなんですが、これは10年くらい前に買ったワンスターです。ホースハイドを使っているタイプで、レザーの質感も気に入って手に入れたんですよね。きっとその前によく着ていたホースハイドのA‐2に近い素材感だったからだと思います。実際、レザージャケットってイイ意味で着にくいモノだと思うんですよ。素材はそこそこ厚いですし、すべてのTPOに対応しているわけでもないですし。でもやはりハーレーに乗って思ったのは、レザーだからこそ、着たときの安心感や、走ってもバタつかないからロングツーリングでも疲れないっていうような、レザージャケットだけが持つ良さってあるんだなということ。始まりはファッション的なアプローチからでしたけど、ハーレーに乗るようになって、もっと本質的なレザージャケットの意味みたいなモノを改めて知りましたよね。ある目的のためだけに、無駄をすべて省いてデザインされてるモノなんだと。ルート66をハーレーで走ったことがあるんですけど、そのときに何でハーレーが大きくて重いのかっていうことがすごく理解できたんですよ。それと同じように、最初はダブルのライダースなんて過度にデザインされたモノだと思っていたんですが、実際に着てバイクに乗ると、風の侵入を防いでくれる機能的なデザインだとわかったんですね。このジャケットからは、すべてのデザインが機能性につながっているってことを教えてもらいましたよ。だから気がつけばバイクに乗るとき、レザージャケットは必需品になってましたよね。

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