OWNERS STORY

それぞれの皮ジャン物語
  • Vol.1 Kenichi Asai
  • Vol.2 Takaya Yoshida
  • Vol.3 Motoharu Hirano
  • Vol.4 Zip Stevenson
  • Vol.5 Shoichi Goto
  • Vol.6 GAO Nishikawa
  • Vol.7 Minenori Honda
  • Vol.8 Yasuhide Toyama
  • Vol.9 Atsushi Oyagi
  • Vol.10 Seiji Guitar Wolf
  • Vol.11 Naohiro Takahara
  • Vol.12 Takashi Takayama
2010 vol.03 ヴィンテージハーレービルダー 平野元春

男が身につけるアイテムのなかでも特別な存在がレザージャケット。
もともとはモーターサイクリストたちのライディングギアとして生まれたけれど、時代とともにそれは反骨のシンボルとなり、アーティストのトレードマークになったり、そして外すことができないファッションアイテムへと進化した。
そんなレザージャケットを愛用する人たちのそれぞれのレザージャケットへの思いを聞く。
interview/M.Terano 寺野正樹 photo/M.Kato 加藤正憲

OWNERS STORY 2010 vol.03

OWNERS STORY vol.03

「このワンスターだけはこの先も手放さないです。」

古着好きというか、元々、子どもの頃に聞いたエルヴィス・プレスリーに衝撃を受けて、’50年代のちょっとラフでスタイリッシュな感じのアメリカが大好きだったんですよ。
そこから始まってバイク、アメリカ車、古着が好きになって。20代前半の頃には古着屋巡りもよくしてました。当時は501のXXなんかでも、今程は高くないですけど、でも、アメリカ行ったらもっと安く買えるんじゃないかなって思って。じゃあ、自分の好きなモノを見つけに行こうってアメリカに渡ったんです。それで、向こうに住みながらクルマでアメリカ中を回って、古着を見つけて日本の古着屋さんに卸してましたね。
あと、その頃、日本ではアストロバンやカプリスワゴンなどが流行り始めた頃だったんで、その辺のアメリカ車を日本に送ったりもしていました。その後、アメリカ車が下火になり始めた頃からちょうど日本でエアマックスブームが流行り始めたんで、それも探しにあちこち回りましたよ。トレジャーハンターですよね。
クルマ、古着関係はなんでもやりましたよ。アメリカもアラスカ以外は全部クルマで行ってますね。とりあえず情報も何もないから、街でいろんな人に話を聞きながらスリフトを回ってバンの荷台を満載にしたら、LAから日本に送るっていう感じでした。その売ったお金で、自分が好きなバックルバックのデニムとかチェンジボタンのカバーオールとか、ベックだブコだってヴィンテージモノを集めていました。
そして帰国後、’90年代中ごろに東京・八王子、’01年ごろに渋谷に「ハイタイム」をオープンさせました。もちろん仕事なんでいろんなモノは置いてましたけど、デニムや革ジャンとか基本的には自分の好きなヴィンテージが多かったですね。
また、昔からバイクも好きだったんですけど、ハイタイムをやってる頃も、知り合いからオーダーを受けて、アメリカで旧いハーレーを見つけてきては、家のガレージでレストアやカスタムをして売ったりしていたんです。それが段々オーダーも増えてきたし、自分の好きなクルマも古着もやったんで、次は好きなバイクを作ろうって思って、お店を若いコに譲って、今の「バーンティーク」というバイク屋を始めたんです。

OWNERS STORY 2010 vol.03

なんで、仕事柄、革ジャンも本当にいろんなモノを持っていましたけど、一番のお気に入りはこのワンスター。8年前ぐらいにミネアポリスのスリフトで見つけた1枚です。黒のワンスターはよく出るんですけど、このチョコレート色のワンスターが欲しくて、ずっと探していたんですよ。状態もよくてサイズもピッタリ。見つけたときは飛び上がるほど嬉しかったですね。ほかのヴィンテージやレアモノを見つけたときも嬉しいんですが、それよりも断然嬉しかったです。売ってくれって言われると困るから即隠しましたから(笑)。
タグは’50年代もかかってるんですが、ジッパーなどから見て’60年代ですね。Dポケとかボールチェーンとかハトメとか、旧いのも好きなんですけど、革ジャンに関してはこのワンスターのスタイリッシュさがいい。’50年代のあの雰囲気が好きなんで、これがボクの原点。もっと旧いモノや珍しいモノも色々着てき
ましたけど、ほとんど売っちゃいました。でも、これだけはこの先も売らないです。やっぱり、ボクの中で
革ジャンはワンスターなんですよ。

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