FACTORY

100年稼動し続けるファクトリー

ワンスターが生まれる場所。

ニューヨーク第2の玄関口、ニューアーク空港のほど近くに位置するショットのファクトリー。世界中のバイカーたちを魅了してやまないショットのレザープロダクツは、創業以来ほとんど変わらない「人による手作業」という実にシンプルな製法で、今もここで作られ続けている。

ショットが誕生したのは、1913年。ある兄弟がニューヨークのイースト・ブロードウェイに開いたレインコートのショップ、それがすべての始まりだった。やがて製作を始めたレザージャケットが評判を呼び、映画への登場が人気に火をつけると、“ショットのライダースジャケット”の名は世界中に広まっていく。

特に、肩の部分に付けられた星型のスタッズが特徴の「ワンスター」は、数々のハリウッドスターやロックミュージシャンに愛用された“ライダースジャケットの代名詞”であり、誕生から現在に至るまで変わらぬ人気を誇る、伝説的なアイテムである。

受け継がれるハート、
そしてスピリット

レンガ造りのクラシックなファクトリー内部では、人種も年齢もさまざまな80人あまりの職人たちが黙々と手を動かしている。

広大な空間に職人たちの作業机が整然と並ぶ様子に圧倒されるが、その作業は完全に分業化されている。一番奥が革の裁断、パーツ作り、縫製……と、奥から手前に流れてくるにしたがってジャケットが完成していくという、機能的なレイアウトになっている。

ここで働いている職人たちは平均して15年以上、長い人では40年ものキャリアを持ち、なかには親子3代にわたって働いている者もいるという。人だけではなく、彼らが使用する道具やマシンも、長いものでは70~80年選手だ。しかし製法やマシン以上に変わらないもの、それは“ショット魂”ともいうべき彼らのハートやスピリットである。大切に手作業で作り上げられたジャケットに手を通せば、きっとあなたにもその魂が感じられるはずだ。

  • レインコートメーカーであったショット社が、初めてジッパーで開閉することができるレザージャケットを生産したのがこの場所、初期のショット社屋である。ニューヨークのロウアーイーストにあった。

  • ロードムービーの元祖として名高い映画『イージー・ライダー』では、チョッパーにまたがる主人公が身に付けていたジャケットが当時の若者の憧れの的に。

  • 『イージー・ライダー』の主人公「キャプテン・アメリカ」が着ていたのは、レザーのシングルライダースにトリコロールのラインが入ったモデル。時代を超えて人々を魅了する、今なお人気の一着だ。

  • 写真左端がSchottの創設者であるアーヴィン・ショット、中央でバイクに乗り葉巻をくわえているのが息子であり二代目のメル・ショットである。揃ってライダースジャケットに身を包みポーズをとった、今となっては貴重な記念写真だ。

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