100YEARS ANIV.

100周年本制作の舞台裏 田中凜太郎氏
Profile 田中凜太郎氏

世界を飛び回る日本人、
田中凜太郎氏を直撃インタヴュー。
Schott生誕100周年本の舞台裏。

1913年にスタートし、今年で100周年を迎えたアメリカを代表するアパレルブランド「ショット」。今回はそのショットのブランドムックを製作した田中凜太郎氏にインタビューし、製作にあたっての苦労話や、他では語れないブランド秘話を聞き出した。

Schott生誕100周年本の舞台裏。創立100周年を記念して、田中凜太郎氏の手により製作されたブランドムック。ショット社秘蔵の資料や歴史的なプロダクトが載っている記念本で、ヴィンテージのコレクションから、ショットのジャケットに袖を通したスターたちの記録まで、ショットファンのみならず手に入れたい、完全保存版の一冊。5985円

Profile
田中凜太郎氏

世界中のヴィンテージファンがカリフォルニア、ロングビーチに集う「インスピレーション」を主催する日本人。広告代理店の経験を経て雑誌の世界に入り、2003年にスタートした自費出版本「My Freedamn」は現在パート10まで販売されていて、世界中に氏の世界観を伝えている。また数々のブランドムックやヴィンテージに関するムック本を手掛け、ファッションのみならず、音楽、モーターサイクルなど、あらゆるストリートカルチャーに精通する。

Q&A

質問 今回ショットの100周年ムックを田中凜太郎さんが手掛けることになったきっかけは?

回答 アメリカには優れた編集者はたくさんいますが、日本人のように歴史を遡る感覚があまりなく、そのような本を作る人がほとんどいません。ぼくは以前ハーレーダビッドソンの105周年ムックを手掛けたこともあったし、上野商会の飯塚さんとも交流があったので、3年くらい前からプロジェクトをスタートさせました。

質問 この本の製作に当たって苦労したことは?

回答 ショット社としても、このようなムック本を製作するのは初めてだったので、資料を集めることに一番苦労しました。これいっちゃまずいかもしれないけれど、生き字引というのは大げさですが、1960年頃からショット社初の営業部長を務めるミルトン氏に大々的に協力していただき、ショットの歴史を探っていきました。自分自身でも若い頃からの憧れのブランドである、ショットを解明してみたいという気持ちがあったので非常にいい経験ができました。

質問 ショットのヴィンテージがコレだけの量出ている本は、他にはまずないと思うのですが、どうやってアイテムを集めたのですか?

回答 ヴィンテージショップに協力していただいたのはもちろん、上野商会の飯塚さんからショットのコレクターの方を紹介してもらって、私物を撮影させてもらったり、これまでに手掛けた本の製作過程の中で発見したものもありました。

質問 この本を製作した中でも、凜太郎さんが特に気になるのアイテムはありますか?

回答 ひとつに限定するのは難しいですが、強いて言うなら、P38~39に載っているDポケのスポーツジャケットです。非常に希少なアイテムですが、ハーレーダビッドソンのムック本を製作した際に偶然発見したものです。

質問 数々のヴィンテージレザージャケットを知る凜太郎さんに取ってショットとはどんなブランドですか?

回答 初恋のブランドです。高校2年生の頃にタイニー・パンクスの藤原ヒロシさんがショットのライダースを着ていたことに影響されて、初めて購入したレザージャケットがショットでした。その頃は’60年代の黒タグのライダースがぼくらの憧れだったので、表紙のジャケットのタグは黒タグにしたいっていう話も出ていました。ぼくにとってはロックンロールの象徴的なブランドでもあります。1970~1980年代はニューヨークに行ったら、ミリタリー屋でショットの革ジャンを買うのが当時のロッカーにとってのステータスだったと思いますし、ファッションと言うよりもストリートのカルチャーに根付いているブランドというイメージです。ぼく自身もそうでしたし、ショットというブランドはロックやバイクの先輩から後輩へ、代々受け継がれていくものという印象がありますね。

質問 今後ショットに関連するものでやってみたい企画はありますか?

回答 もし機会があれば、ロッカーやバイカーなど、ショットを着ているアメリカが大好きな人を対象にして、その人たちのライフスタイルを追ってみたいですね。ショットの良い所は、いい意味でめちゃめちゃアメリカっぽく、いつの時代も庶民の味方ということだと思うんです。100周年生き続けているということは本物の証ですから、ショットを次世代に伝えていきたいです。

schott 100周年本制作秘話

Lightning編集長・杉村が、Schott BOOKの制作にあたった田中氏とSchottブランドディテクター飯塚氏から、制作の裏話を伺ってきました! 「乱暴者」でマーロン・ブランドが着ていたあの1着は、はたしてショットのワンスターだったのか? 制作秘話とともに、その真相にも迫ります。

schott 100周年本

Schott BOOK

1913年にニューヨークでアーヴィン・ショットとジャック・ショットの兄弟によって始まったSchott。ライダースジャケットの代名詞ともいえる Schottブランドの100周年を記念したSchott Bookが発売中! ヴィンテージのコレクションから、Schottのジャケットをまとった名だたるスターたちの記録まで、大変中身の詰まった一冊となっています。



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